手紙型就業規則(1)

従業員との関係性が複雑化する中、
労使トラブルの防止やリスク回避をうたう就業規則が、
意図せず労使間のミゾを深めてしまうことも。
新しい形の就業規則で、労使の信頼関係を築きませんか?

「労使トラブルを防ぐ」「労務リスク回避型」をうたう就業規則が、
実は従業員との関係性を悪化させ、
トラブルの温床となる危険があることをご存知ですか?

現代の経営環境では、従業員との良好な関係性の構築が企業の成長の鍵となっており、組織のルールである就業規則は今まで以上に重要なツールとなっています。

しかし、多くの経営者の方は就業規則について、「なにか起こったときに会社を守るためのもの」「人数が増えてきたから、就業規則が必要だろう」といった認識しか持たれていません。

そして、世の中に出回っている、就業規則関連の書籍やひな形、作成代行サービスは、「労使トラブルを防止するための」「労務リスクを回避するための」といったものがほとんどです。

※中には、「従業員がイキイキ働くためのルール作りをしましょう。」という切り口で就業規則づくりを推奨しているものもありますが、その中身は、労使トラブル防止の就業規則とほとんど同じです。

実はこのような就業規則(以下、「一般的な就業規則」と呼びます。)は、表面的にはトラブルを防いでくれると思われがちですが、実はその裏には隠れたリスクが潜んでいます。一般的な就業規則では労使トラブルを防ぐどころから、むしろ、労使関係を悪化させたり、トラブルの種を作ってしまうおそれがあります。

その理由は、一般的な就業規則は、問題社員を前提に作られているからです。そのため、「〇〇してはいけない。」「〇〇しなくてはいけない。」など指示命令や禁止事項ばかりの内容となり、多くの一般社員からすると、「なんでこんなことまで!」という印象を与えてしまいます。

これが、従業員が経営者に不信感を抱いたり、誤解や不満が生まれる原因となります。

その証拠に、今や多くの経営者に就業規則の重要性が認識され、就業規則の作成義務がない従業員数10人未満の企業でも就業規則が作られているのにもかかわらず、労使トラブルの件数は、多少の増減はあるもののここ10年間で横ばいです。

本当に一般的な就業規則が、労使トラブルを防いでくれるのであればトラブル件数は減っていっているはず、、、

つまり、一般的な就業規則では良好な労使関係をつくることは難しいと言えます。

田中社長(仮名)のように、突然の労使トラブルに見舞われるリスクを避けるためには、新しいタイプの就業規則の導入を検討する時期かもしれません。

「手紙型就業規則」は、一般的な就業規則とは一線を画す新しいアプローチが特徴です。

手紙型就業規則では、経営者が本当に伝えたいことを従業員に伝えることで、感動と共感を呼び起こします。また、一部のルールを経営者と従業員が共同でつくります。

これにより、従業員の声が会社のルールに反映され、組織全体としての納得感が生まれます。また、このプロセスを通じて、経営者と従業員の間や従業員同士のコミュニケーションが活発化し、双方向の理解が深まることで、労使トラブルの予防につながります。

さらに、共通の価値観や目標を共有することで、組織風土が醸成され、従業員のモチベーション向上やチームワークの強化にも寄与します。短期的なトラブル回避だけでなく、長期的な組織の成長と発展を目指す企業に、この「手紙型就業規則」は最適な解決策と言えます。

手紙型就業規則に対するお声

飲食店オーナー
飲食店オーナー

手紙型就業規則を導入する前は、私と従業員と従業員同士のコミュニケーションに悩んでいました。みんな決して仲が悪いわけではなかったのですが、ミーティングで話題になるのはコミュニケーションについてがほとんどでした。

そのため、定期的に小さなトラブルが絶えず、一つ解決しても次のトラブルが起こり、モグラたたきのような状態でした。

しかし、手紙型就業規則を導入したことで、まるで夜と昼のような変化が起こりました。今では、従業員との会話が自然と増え、笑顔が絶えない店になりました。

従業員同士の信頼関係も深まり、それがお客様や取引先さんにも伝わっているようで、「いつも元気ですね。」「活気がありますね」。と声をかけていただけるようになりました。この就業規則は、私たちの店を救ってくれたと言っても過言ではありません。

一般的な就業規則との違いは?

一般的な就業規則と手紙型就業規則を比較してみます。

項目一般的な就業規則手紙型就業規則
作成者経営者(+専門家)経営者(+専門家)と従業員
コミュニケーション一方的な指示・命令双方向のやり取りを重視
組織風土画一的なルールで、不満が溜まりやすい組織風土の醸成、納得感の向上
特徴労使トラブル防止が目的労使トラブルの防止だけでなく、
労使間の関係性の向上が目的
向いている企業従業員数が多い企業従業員数50人以下の企業

手紙型就業規則は、経営者と従業員の関係性の向上や組織風土の醸成を中心に設計されています。
一方、一般的な就業規則は、トラブルを回避することを主目的としており、従業員の納得感や組織風土の醸成には繋がりにくいと言えます。

手紙型就業規則を導入すべき3つの理由

1.従業員とのコミュニケーション強化

手紙型就業規則は、経営者と従業員が共同でルールを作成するプロセスを通じて、双方のコミュニケーションを活発化させます。これにより、組織内の誤解や不満が減少し、より円滑なコミュニケーションが実現されます。

2.組織風土の醸成

経営者の想いや経営理念を従業員に伝える絶好の機会となります。
従業員が経営者の考えを理解し、それを共有することで、組織内の結束力が高まります。
また、従業員同士の信頼関係が深まることで、組織全体の雰囲気やチームワークが向上し、より生産的な環境が築かれます。

3.労使トラブルの予防

従業員が就業規則の作成に関与することで、ルールに対する納得感や理解が深まります。これにより、従業員の遵守意識が高まり、労使トラブルの発生リスクが低減します。

今すぐ「手紙型就業規則」導入を検討してみませんか?

私たちの最大の願いは、経営者と従業員が互いの理解を深め、一緒に成長する組織を築くお手伝いをすることです。
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