就業規則を新たに作るときや、変更するときに意外と悩むのが服務規律です。
就業規則のテンプレートやひな形に記載してあるものをそのまま使ってもよいのですが、それだと、いまいち物足りない、もっと追加をしたいという方がいらっしゃいます。
また、うちの会社では、従業員にこんなことを守ってもらいたい、気をつけて欲しい、でも、どんな文言にすれば良いのか?と悩んでいる方もいらっしゃいます。
そこでこの記事では、服務規律の規定例を掲載することで、これはうちの会社で使えそうだなと思うものをそのまま使っていただけるようにしましたので、ぜひ参考にしてみてください。
就業規則に使える服務規律の規定例
職場環境を維持するための規定例
・服装などの身だしなみについては、常に清潔に保つことを基本とし、他人に不快感や違和感を与えないこと
・職務の怠慢および職場の風紀、秩序を乱さないこと
・会社の命令および規則に違反し、また上長に反抗し、その業務上の指示および計画を無視する行為をしないこと
・常に職場を整理整頓し、気持ちよく勤務できるように努めなければならない
・酒気を帯びて勤務しないこと
・会社施設内で、賭博その他これに類する行為をしないこと
・所定の場所以外での喫煙、または許可なく火器を使用しないこと
・ハラスメント(セクシュアル・ハラスメント、パワーハラスメント)またはこれらに相当する行為により、他の社員や従業員に不利益を与えたり、職場の環境を悪くしたりしないこと
・会社内において、人をののしり、または暴行を加えないこと
・会社またはお客様に迷惑を及ぼす交際はしないこと
・他の社員や従業員を教唆して就業規則に反するような行為、秩序を乱すような行為をしないこと
情報管理に関する規定例
・社員は会社の業務ならびに従業員の身上に関し、その職務上知り得た事項については、在職中はもちろん退職後といえども、みだりに公表してはならない
・会社の内外を問わず、在職中または退職後においても、社員は会社の業務の方針および制度、その他会社の機密を外部の人に話し、書類を見せてはならない
・社員は業務に使用するパソコン等にファイル交換ソフト、その他情報管理上問題が発生する可能性があるソフトウェアをインストールしないこと
・会社が貸与する携帯電話、パソコン、その他情報関連機器(当該情報関連機器に蓄積されている情報を含む)を紛失または破壊した場合、ただちに情報漏えい防止の対策を行うとともに、会社に報告すること
・会社の業務の範囲に属する事項について、著作、講演等を行う場合は、あらかじめ会社の許可を得ること
信用・信頼の維持に関する規定例
・社員は会社の名誉を傷つけ、または会社に不利益を与えるような言動および行為は一切慎むこと
・社員は社会的立場・役割を理解したうえで立ち居振る舞うこと
・社員は職務上の地位を利用し私的取引をなし、金品の借入または手数料、リベートその他金品の収受やゴルフの接待など私的利益を甘受しないこと
・通勤途上または会社内において、痴漢行為、性差別またはハラスメントに該当する言動をしないこと
・正当な理由なく他人の住居等に侵入し、またはストーカー行為に相当することをしないこと
・酒気を帯びて、または過労、病気等の影響で正常な運転ができないおそれのある状態で車両等を運転しないこと
職務専念に関する規定例
・会社に許可なく、他の会社に籍をおいたり、自ら事業を営んだりしてはならない。報酬を得て第三者のために何らかの行為をしないこと
・私事に関する金銭の取引やその他証書類等に、会社の名称もしくはこれに類似する名称を使用しないこと
・会社に許可なく、勤務時間内外を問わずに勤務場所においての政治活動、宗教活動、業務に関係ない放送、宣伝、集会、または文書等の配布、回覧、掲示その他これに類する活動を行わないこと
・勤務時間中は許可なく職場を離れ、もしくは職責を怠る等の行為をしないこと
・業務中に私用で携帯電話を利用しないこと
・会社のメールにて私的な内容のメールのやりとりをしないこと
・やむを得ない事由のある場合を除き、欠勤、遅刻または早退をし、もしくは勤務時間中に私用外出または私用面談をしないこと
会社の承認(許可)を義務化する規定例
・会社の物品を購入するときは、必ず会社の承認を得なければならない。
・販売物件および手数料の値引きをするときは、会社の(上司)許可を得てから行うこと
・会社の重要書類またはこれに類する物品等を社外に持ち出すときは、会社の許可を得てから行うこと
その他の規定例
・常に健康を維持できるよう、心身の自己管理に努めること
・住所、家庭関係、経歴その他申告すべき事項および各種届出事項について虚偽の申告を行わないこと
・業務上の技術の研鑽、向上に努めること
・会社の資産と私物を明確に区別し、会社資産を勤務以外に使用しないこと
・会社の備品等は大切に扱い、消耗品の節約に努め、書類は丁寧に扱いその保管を厳密に行うこと
・職務の権限を越えて専断的なことを行わないこと
・業務上の失敗、ミス、クレームは隠さず、ありのままに上司に報告すること
・インターネットにて業務に関係のないWEBサイトを閲覧しないこと。また業務内外を問わず、会社で公認していないWEB掲示場およびブログ、Facebook、Instagram、Twitter等へ、会社および取引先の社名および個人名、利用者名等が特定できる形での書き込みを行わないこと
まとめ
上記の規定例を参考に、自社の従業員に伝わりやすい用語や文言を用いて、就業規則などに服務規律として規定していただければ幸いです。